『ふしぎな図書館』を読みました

ドーナッツ読書感想文
羊男はドーナッツ好き

踏んだり蹴ったり救いなし!

タイトル:ふしぎな図書館

作者:村上春樹

出版社:講談社文庫

価格:514円(税別)

ページ数:90ページ

発行日:2008年1月16日

I

ドーナッツ

羊男はドーナッツ好き

この本は…

嗚呼、図書館を利用しただけなのに…騙され捕らわれ食料に。

本をきっちり期限内に返却し新たな本を探そうとしただけで、突然の不条理に見舞われた少年が、仲間をつくり敵を欺き図書館からの脱出を試みる。そんな話です。

表紙のファンシーな雰囲気とタイトルからは想像できない内容でやや困惑しますが、読後に余韻があり読みごたえがあります。後味は悪い。絵本になるのかな。文字は大きく量は少ないのですぐ読み終わります。

図書館という皆が利用する安全な場所が、徐々に異質な空間に変わっていく。係員である老人の目的が、自分の脳みそをチュウチュウ吸うことだと知ったときの少年の絶望。わずかに見えた光。ほんとうにおいしいドーナッツ。非日常が味わえるダークファンタジーです。

羊男

羊男

ドーナッツ大好き

この話の重要人物です。図書館の地下で働いて?いますがイヤイヤやらされている様子で、根は優しくドーナッツを作るのが得意な憎めないやつです。柳の枝で打たれたり毛虫壺に放り込まれたり、したくもない悪事を手伝ったりした割に悲壮感はなく、この状況をなんとか受け入れています。

少年と一緒に図書館から脱出しドーナッツ屋をやりたいと思っています。まずは歯を毎日磨こう!

ドーナッツは

外側がかりっとして、中身がとろけるようにやわらかい、ほんとうにおいしいドーナッツ

らしいです。さながらたこ焼きのようですが食べてみたい!

未読ですが他にも村上春樹の羊男の作品があります。

最後に

少年と羊男とおんどり

みんなでくつろぐ

少年はこの話の中で大切な存在を失います。それは大人へと成長するために必要なプロセスとしてってことなのか、ただ運が悪かったってことなのか…。

少年に起こったことに特に意味はないとすると、寂しい終わりになんともやりきれない気持ちになります。救いがない。でもだからこそ登場人物たちに想いを馳せるのかなとも思いました。

速攻読み終わるし何度も読み返せる時短の現代にオススメの一冊です。

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