アクション映画の良さゼロ!
タイトル:少林寺 木人拳
編者:山下幸雄
出版社:秋田書店
価格:790円(※当時)
ページ数:157ページ
発行日:昭和58年10月30日発行
古本屋で出会ったMOVIEコミックス
11月3日は「まんがの日」です。
どうやら他に、2月9日、7月17日も制定されているようで、申請したところも理由も様々みたい。
せっかくなのでお気に入りの漫画、MOVIEコミックスをご紹介します。
MOVIEコミックスとは、映画をお手軽に漫画を読むように楽しめる本。
映画のシーンが漫画のようにコマ割りされており、セリフや効果音の文字もはいっています。
古本屋で見つけたのですが、ジャッキー・チェンが好きで木人拳も観たことあるので迷わず購入。
この本のあらすじ
幼い頃殺された父の仇を討つため、少林寺に入門。
口をきかず修行に励むジャッキー。
洞窟で出会った縛られた人物に師事。
上達すると「木人」というカラクリに挑戦でき、見事「木人」を破り下山を許されたジャッキーがなんやかんやあって活躍する話です。
「木人」はカラクリですが、人が入ってる感じがビシバシ伝わってきます。
このコミカルな動きやこの映画にマッチした音楽がないのがコミックの辛いところです。
⬇︎こちらが例の「木人」
なぜジャッキー・チェンだったのか?
⬇︎肩甲骨の動きは丁寧に描く
このシリーズはジャッキーをやたら推していて、他のジャッキー映画も本になっています。
ジャッキーといえばアクションで名を馳せたスター!
そんな彼をなぜ静止させてしまったのか。
ブレた画像に「ガッ」「グワーッ」などの効果音文字が追加されて工夫の跡はみえますが、当然迫力はなくこれを読んで木人拳の良さが伝わるかは未知数です。
音と動きがないのは致命的な気も…。
発売当時は香港映画全盛で需要があったからか、ジャッキーファンの編集さんがゴリ押ししたか…謎です。
MOVIEコミックスの良さ
⬇︎さらわれたけどなぜか解放されて家に戻ってきた人
散々いってきましたが、この本好きです。
MOVIEコミックスには他にはない味わいというか趣があるのです。
間延びしたアクション、やたら多い効果音文字、なぜ選んだのか謎の画像…などなど。
映画のように映画館へ行ったりテレビやDVDの電源を入れたりせず、本棚からスッとだすだけで木人拳を楽しめるし、若き日の瑞々しいジャッキーを自分のペースで眺めることができるのも魅力。
映画だと勝手に先に進んでしまいますからね。戻せばいいけど。
なんといってもフルカラー!
お金かけてます。
吹き出しにも色が塗られていたり、回想シーンではコマの角を丸くするなど細かい気遣いが伺えます。
出会うかどうかも疑わしいこちらの一冊、もし見かけたら映画とセットでいかがでしょうか。
ー劇終ー
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