日高敏隆『春の数えかた』を読みました

日高敏隆の春の数えかた読書感想文

指折り数えて春を待つ

日高敏隆の春の数えかた

タイトル:春の数えかた

著者:日高敏隆(ひだかとしたか)

出版社:新潮社(新潮文庫)

価格:539円(税別)

ページ数:231ページ

発行日:2014年3月20日発行(初版2001年12月20日)

この本のあらすじ

本のタイトルを見て「春の数え方きっと冬から春にかけて起こる自然の営みを紹介してるんだ」と勝手に想像がむくむく!

春を待つこの時期の気分にぴったりでジャケ買いしました。

こちらの本は雑誌「波」に1996年から2000年に連載されていたエッセイ集のようです。

36作収録されています。

動物行動学者の著者が、昆虫や植物をメインに春に限らず生き物たちの行動や生態を、分かりやすい文章で語っておられます。

シャワーやスリッパについての考察もあれば、暖冬についても語られておりバラエティに富んでいて最後まで飽きずに読めます。

連載された時期は20年ほど前なので、現在とは解釈が変わったものもあるかもしれませんが、読んでみて古さは感じませんでした。

筋肉の温度

チョウのイラスト

いろいろ興味深い内容の中で一番驚いたのが「チョウたちの夏」より

昆虫の筋肉は三十度から三十五度あたりでもっともよく動くからである。

ー春の数えかたー

チョウは変温動物なので、じっとしていれば気温と体温は同じだが、日光浴をしたり筋肉を震わせたり、実際はもっと高いそうです。

チョウの筋肉ましてやその温度を考えたこともなかったのですが、思ったより体温高い!

優雅に飛んでいるチョウですが、飛ぶために筋肉の温度を高めていたとは。

最後に

自分の先走った想像とはやや違いましたが、とっても楽しく読みました。

穏やかで客観的でユニークな文章にお人柄がにじみます。

身近にいる存在の知らない一面をこの本で知ることができて、普段見る生き物へ想いをはせることができました。

春の話はそれほど多くありませんが、せっかくの「春の数えかた」なので、この時期読んでみてはいかがでしょうか。

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