ナイーブな人の物語なのかと思いきや
タイトル:浴室
著者:ジャン=フィリップ・トゥーサン
出版社:集英社(集英社文庫)
価格:350円※現在の価格は440円(税込)のようです。
ページ数:187ページ
発行日:1998年6月10日発行(初版1994年11月25日)
この本のあらすじ
仕事もある、恋人もいる、二人で暮らす部屋もある。
なのになぜか浴室が心地よく出たくない。
いや、別に出るけど。
なんだったら急に1人で旅行にも行っちゃいますけど。
そんでせっかく訪ねてきた恋人に、ありえない行動しますけど。
もう浴室関係ない!
と思いきやまた浴室でてきた!
実験的小説なのか?
↓裏表紙のあらすじ
裏表紙のあらすじを読んで興味を持ったのですが、日常的な内容なのに不穏な空気というか、違和感がある不思議な作品でした。
説明が少なく、後の方でしれっとあかされることもあれば、謎のままのことも。
まず内容の前に、なぜ段落に番号がついてるの?
もうここで気になって話に入り込めない。
それでも少しづつ読んでいくと今度は…いつまでタコさばいてるの⁉︎
それもペンキ塗りにきた業者さんが。
5匹以上いたみたいだから、そりゃ時間はかかるだろうけど。
あと一ヶ所「イカ」って言ってるけどこれは間違い?
それからセリフに「」がついてないのは意図があるの?
何も言わずに突然旅立ったけど、一体今どこにいるの?→これはのちにヴェネチアと判明。
あれ?この話ループしてるの?
目次も変だし。
もう頭の中は疑問でいっぱいでした。
頭が固いからかな…。
最後に
いろいろひっかかってなかなか読み進まない…けれど途中でやめてしまうには惜しい!
そんな思いで読みました。
この独特の世界観は、楽しめたら特別な一冊になりそう。
作品の評価は高く、フランスでは映画化もされたそうです。
文字数は少ないながら、かなりインパクトがありました。
リンク
コメント