甲野善紀『古武術からの発想』を読みました

甲野善紀の古武術からの発想読書感想文

商品情報

甲野善紀の古武術からの発想

タイトル:古武術からの発想

著者:甲野善紀(こうのよしのり)

出版社:PHP研究所

価格:565円(税込)

ページ数:235ページ

発行日:2004130日発行(初版2003217日)

この本のあらすじ

武術を探求し「武術稽古研究会」を創設した甲野善紀氏。

彼が今までいろんな方から聞かれたことを、インタビュー形式でまとめた一冊です。

インタビュアーは特定の人物ではありません。

なぜインタビュー形式になったのかそれは「もののけ姫」を観たから。

古武術に関することの他に、教育や科学、環境に関する問題、プラス思考についてなどが語られています。

術についての説明や、昔の達人のエピソードなどもありました。

あとひよこの辛い話があり、ショックを受けました。

武術家だと思っていたけど、研究者のよう

甲野先生のことは、ふいに「古武術ってなんかかっこいい」と思ったときに検索して知ったのですが、この本を読んで印象が変わりました。

「古武術を伝承する人」という印象から「古武術を研究する人」へ。

文献を読み、稽古をし、具体的にどう体を使うのかを追求されています。

そういうものだからで納得するのではなく、疑問をもち突きつめていく。

精神論を持ちだされて疑問。

基本が大事といっても、その基本について疑問。

既存の稽古に疑問を持ち、自身で武術稽古研究会を立ち上げます。

もともと“人間の運命は決まっているのか”という悩みの答えを出すために武術を始めており、常に疑問と向き合っておられるのかも。

無住心剣術

術については「無住心剣術」を詳しく説明しています。

創始者は、針谷夕雲(はりがやせきうん)です。

引用

無住心剣術は、この予測の働きを深く研究し、人間が予測し、行動する、という連携の働きにいかに介入するか、ということを追求した流派だと言えると思うのです。

引用

「ただ太刀を眉間の高さまで引き上げて落とす」という動き以外は、まずしなかったようですね。

〜中略〜

そしてもちろん、打ち込んでくる相手の剣と斬り結んだり、それを打ち払ったり、躱(かわ)したりということは行わなかったようですね。

特殊な動きをするでもなく、打ち払ったりかわしたりもしない。

相手が狙いをつけて打ってきても、こちらは狙いに外れて出ていくから、相手は目標を見失い崩れてしまう。

駆け引きもせず、真っ直ぐ相手に向かって入っていく。

ゆっくり動いていながら勝った。

などの話もあり、とにかくすごいってことは伝わりました。

これを行うには、体重を片足に偏らせないとか、これまたすごい動きが必要のようですが、もうよく分からない。

甲野先生は、カルメン・マキさんの「空へ」という歌を聴いて、

引用

体じゅうがバリバリとカルメ焼きが砕けるように割れていって、その割れた体じゅうの一片一片が、まるで群泳する魚が、皆一緒に方向転換をするようにザッザッと動く感じがあって、木刀を持って鏡の前で振ってみても、それまでと格段に違う動きになっていたんです。

とあります。

“体の割れ”は重要な感覚らしいのですが、なんのことだか分からない

武術の鍛錬をしている人達は、普通体感できないような感覚を得るものなのかもしれません。

術の説明は、自分には難しかったです。

カルメ焼き

甲野善紀の古武術からの発想

最後に

古武術どころか日頃運動もしない自分には、説明される体の動きがイメージできない苦労がありました。

「スプリット」(新曜社)という本のことが何度も出てくるので、先に読んだほうが内容がわかりやすいかも。

自分は未読です。

それでも、達人や武術書の話はワクワクしながら読みました。

ここもっと読みたかったけど、そんな食いつきやすい部分ばかりでは本質と離れてしまうのでしょうね。

インタビュー形式ではないほうがいいと思いましたが「もののけ姫」観てショック受けてるからやむなし。

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